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パソコンが遅い。何が頑張りすぎている?

パソコンが遅い
目次

「使えるようになるまで10分くらいかかるんです」

ひろしさん

パソコンがものすごく遅いんです。
電源を入れてからWindowsが出るまでにも時間がかかるし、パスワードを入れてからもしばらく使えません。

サポートさん

どのくらい待ちますか?

ひろしさん

ちゃんと使えるようになるまで、10分くらいでしょうか。

サポートさん

では、まず「遅い」の中身を少し分けて見てみましょう。

「パソコンの動きが遅くて困っています」

こういう相談は、これから少しずつ増えてくるかもしれません。

少し前に買ったパソコンでも、Windows 11に更新されていて、見た目だけではそれほど古く感じないことがあります。

でも、Windowsが新しくなっても、パソコンの中にある部品まで新しくなるわけではありません。

今回は、そんな「パソコンが遅い」ときに、どこを見ればよいのか考えてみます。

「パソコンが遅い」にもいろいろある

一口に「パソコンが遅い」と言っても、症状はいろいろあります。

たとえば、

  • 電源を入れてWindowsが表示されるまでが遅い
  • パスワードを入力してから使えるようになるまでが遅い
  • アプリを開くのが遅い
  • 文字を入力してから表示されるまでが遅い
  • インターネットだけが遅い
  • ファイルを開いたり保存したりするときだけ遅い

などです。

全部「遅い」という言葉で表せますが、原因が同じとは限りません。

こういった場合、

「いつ遅いのか」

を見てみることが、原因を探す最初の手がかりになります。

今回のパソコンを見てみると……

今回相談を受けたノートパソコンは、少し前の世代のものでした。

Windows 11に更新され、Officeソフトも別のものに変更されていました。

一方で、普段使っていないアプリもいくつか残っており、Windowsを起動するとバックグラウンドでさまざまな処理が始まっていました。

電源を入れてWindowsが立ち上がるまでに4~5分。

さらにパスワードを入力したあとも、パソコンが落ち着くまでかなり時間がかかります。

そこで「タスクマネージャー」という画面で状態を確認してみました。

タスクマネージャーを開いてみよう

Windows 11では、いくつか開き方があります。

一番簡単なのは、

[スタート]ボタンを右クリック →[タスク マネージャー]

です。

キーボードなら、

Ctrl + Shift + Esc

を同時に押しても開けます。

タスクマネージャーが開いたら、左側の 「パフォーマンス」 を選びます。

ここを見ると、

CPU / メモリ / ディスク / Wi-Fi

などが、今どのくらい使われているか確認できます。

Windows 11のタスクマネージャーでCPU・メモリ・ディスクの使用率を確認する画面

タスクマネージャーでは、CPU・メモリ・ディスクなどが今どのくらい使われているか確認できます。

すると、

メモリは4GB

そして、

ディスクは常時ほぼ100%

という状態でした。

タスクマネージャーは「どこが忙しい?」を見る場所

ひろしさん

タスクマネージャーって、何を見るものなんですか?

サポートさん

パソコンの中で、どこが忙しく働いているのかを見ることができます。

Windowsのタスクマネージャーでは、

  • CPU
  • メモリ
  • ディスク

などの使用状況を見ることができます。

難しそうに見えますが、

「今、パソコンのどこが頑張っているんだろう?」

を見る画面だと考えると分かりやすいでしょう。

メモリは「作業机」

メモリは、よく「作業机」にたとえられます。

私たちも、机が広ければ、本や書類をいくつも広げたまま仕事ができます。文房具が並ぶこともあります。

ところが机が小さいと、

資料を広げる
  ↓
場所が足りなくなる
  ↓
いったん片づける
  ↓
別の資料を出す

という作業が増えてしまいます。

パソコンでも似たようなことが起こります。

Windowsが動いているだけでもメモリを使います

パソコンのメモリは、開いたアプリだけが使うものではありません。

電源を入れてWindows 11が動き始めると、それだけでもシステムやさまざまなバックグラウンド処理がメモリを使います。

タスクマネージャーのメモリ画面。搭載メモリとスロットの使用状況を確認

[パフォーマンス]→[メモリ]では、搭載メモリの量や現在の使用量、メモリスロットの使用状況などを確認できます。

そのうえで、ブラウザや文書作成ソフト、セキュリティ機能、常駐しているアプリなども同じメモリを使います。

つまり、メモリが4GB搭載されていても、その4GB全部を自分が使いたいアプリに使えるわけではありません。

Windowsが動くために使っている分を除いた、残りの場所をいろいろなアプリで分け合うことになります。

ひろしさん

机が丸ごと空いているわけじゃないんですね。

サポートさん

そうなんです。
Windows自身もその机を使いながら動いている、と考えると分かりやすいですね。

今回のパソコンに搭載されていたメモリは4GBでした。

Windows 11を動かしながら、ブラウザやさまざまなバックグラウンド処理も動かすことを考えると、あまり余裕のある状態とは言えません。

「ディスク100%」は容量がいっぱい、という意味?

ひろしさん

ディスクが100%ということは、もう保存する場所がないってことですか?

サポートさん

そこは少し違います。

この「100%」は、保存容量が100%埋まっているという意味ではありません。

そのときディスクが読み書きの仕事で手いっぱいになっている

という意味です。

ここは、ちょっと紛らわしいところです。

たとえば、500GBのHDDにまだたくさん空き容量が残っていても、読み書きの処理が追いつかず「ディスク100%」になることがあります。

HDDとSSD

今回のパソコンでは、データを保存する装置にHDDが使われていました。

HDDは内部で円盤を回転させてデータを読み書きします。

一方、最近のパソコンではSSDが多く使われています。

タスクマネージャーのディスク画面。アクティブな時間とSSDの種類を確認

[パフォーマンス]→[ディスク]では、HDDかSSDか、ディスクがどのくらい働いているかを確認できます。今回相談を受けたパソコンでは、HDDのアクティブな時間が長時間100%近くになっていました。

SSDはHDDとは仕組みが違い、一般的にはWindowsの起動やアプリの読み込みなどが速くなります。

そのため、

「古いHDDをSSDに交換すれば速くなる」

という話を聞くこともあります。

確かに、それで大きく改善するパソコンもありますが、ここには注意が必要です。

「交換すれば大丈夫」とは限らない

パソコンは機種によって構造がかなり違います。

メモリについても、

  • 空きスロットがあって増設ができる機種
  • すでにすべてのスロットが使われている機種
  • メモリが基板に直接取り付けられていて増設できない機種

があります。

SSDへの交換も同じです。

部品を交換できたとしても、それだけで作業が終わるとは限りません。

現在のWindows環境をそのまま移せない場合には、Windowsの再インストールや、アプリ・プリンター・メールなどの再設定が必要になることもあります。

ですから、

「メモリを増やせばいい」

「SSDに替えればいい」

と、その場で決めつけることはできません。

デジタル相談室で確認できること

デジタル相談室では、パソコンを分解したり、部品を交換したりする作業は行いません。

ハードウェアについて確認するのは、基本的に、

どのくらいメモリが搭載されているか

メモリの空きスロットがあるか

記憶装置がHDDなのかSSDなのか

といったところまでです。

そこまで分かれば、

「このパソコンはまだ改善できそうなのか」

「修理や部品交換を専門店に相談した方がよいのか」

「そろそろ買い替えも考えた方がよいのか」

を一緒に考える材料になります。

要なアプリを消せば速くなる?

今回のパソコンにも、普段使っていないアプリがいくつか入っていました。

Windowsと一緒に起動するアプリを減らしたり、不要なアプリを整理したりすることで、負担を減らせる場合があります。

これは比較的取り組みやすい対処です。

ただし、

不要なアプリを削除すれば、必ず元のように速くなる

とは限りません。

今回のように、

メモリに余裕が少ない

HDDが長時間100%になっている

という状態であれば、アプリ整理だけでは十分に改善しない可能性もあります。

「できるか」と「やる価値があるか」は別の話

サポートさん

部品を交換できるパソコンでも、もう一つ考えたいことがあります。

ひろしさん

何ですか?

サポートさん

「そこまで手間や費用をかける価値があるかどうか」です。

SSDへの交換やメモリ増設が可能でも、

  • CPUもかなり古い
  • バッテリーが劣化している
  • 他の部分にも不具合がある
  • Windowsや各種アプリの再設定に手間がかかる

といった場合があります。

部品交換そのものはできても、結果として新しいパソコンへ買い替えた方がよいケースもあります。

逆に、状態が良く、用途もそれほど重くないなら、少し手を入れることでまだ使える場合もあります。

大切なのは、

「交換できるか」だけでなく、「交換する価値があるか」まで考えること。

です。

このあたりは、古い車を車検に出すか、他の車に乗り換えるのか検討することによく似ているかもしれません。

Windows 11だから、新しいパソコン?

今回のパソコンはWindows 11になっていました。

ここも少し注意したいところです。

Windowsを新しいバージョンへ更新しても、

  • メモリ
  • HDDやSSD
  • CPU

などの部品まで新しくなるわけではありません。

見た目は新しいWindowsでも、その中では以前からの部品が一生懸命働いています。

ひろしさん

なるほど。
Windowsを新しくすれば、パソコン自体も新しくなるというわけではないんですね。

サポートさん

そうなんです。
だから、まず中の状態を見てみることが大切なんですね。

今回の「ちょっと覚えておきたいこと」

なびまる

パソコンが遅いときは、まず「何が忙しい?」を見てみよう。

「遅いから古い」

「遅いから買い替え」

「不要なアプリを消せば大丈夫」

と、最初から決めつける必要はありません。

まず、

いつ遅いのか

そして、

CPU・メモリ・ディスクのどこが忙しくなっているのか

を確認してみると、次に何をすればよいのか考えやすくなります。

こんなときは相談してください

  • 電源を入れてから使えるまで何分もかかる
  • パスワード入力後、しばらく操作できない
  • アプリを一つ開くだけでも長く待たされる
  • タスクマネージャーを見ても意味が分からない
  • 自分のパソコンがHDDなのかSSDなのか分からない
  • メモリがどのくらいあるのか分からない
  • 部品交換と買い替えのどちらがよいか判断できない

デジタル相談室では、部品交換そのものはできません。

ただ、

「今のパソコンがどんな状態なのか」

を一緒に確認して、次にどうするかを考えるお手伝いはできます。

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