ひろしさんこの前、母にスマホの使い方を教えたんですけど、また同じことを聞かれちゃいました。



ひろしさんは、どんなふうに教えたんですか?



スマホを借りて、『ここを押して、次はこうして……』って、実際に操作して見せたんです。



なるほど。実は、そこにちょっとしたコツがあるんですよ。



えっ? ちゃんと操作して見せたんですよ?
操作して見せるだけでは、覚えにくい?



誰かが操作しているのを見ていると、そのときは分かった気になることがあります。でも、いざ自分でやろうとすると、どこを押すのか分からなくなることも多いんです。



ああ、それは分かる気がします。パソコンでも、人が操作していると簡単そうに見えますからね。



そうなんです。ですから、教える人が全部操作するのではなく、できるだけ本人に触ってもらうことが大切なんです。



つまり、隣で説明しながら、母自身に操作してもらえばいいんですね。



はい。少し時間はかかるかもしれませんが、自分で操作できた経験が、次の自信につながります。
一度にたくさん教えなくても大丈夫



教えていると、つい『これも覚えておくと便利だよ』って、いろいろ説明したくなっちゃうんです



その気持ちも分かります。でも、一度にたくさんの操作を覚えるのは、誰にとっても大変なことです。



なるほど。せっかくだから全部教えよう、と思わなくてもいいんですね。



例えば、今日は『写真を見る』だけ。次は『撮った写真を家族に送る』というように、一つずつ練習する方が取り組みやすいですよ。



なるほど。せっかくだから全部教えよう、と思わなくてもいいんですね。



はい。それから、操作の手順を簡単にメモしておくのもおすすめです。必要に応じて画面の写真を添えると、後から確認しやすくなります。



ただし、パスワードや暗証番号などは、メモや画面写真に残さないように気をつけましょう。
「前にも教えたのに」は、ちょっと待って



正直なところ、同じことを何度も聞かれると、つい『この前も教えたよね』って言いたくなるんですよ。



教える側も、時間がなかったり、疲れていたりすることがありますからね。



でも、教わる側も『また聞いたら悪いかな』『こんなことも分からないと思われるかな』と、遠慮しているかもしれません。



そう言われると、母も『何度もごめんね』って言っていた気がします。



そんなときは、『もう一度、一緒にやってみようか』と言ってもらえると、安心して質問しやすくなりますね。



もちろん、教える人が無理をする必要はありません。時間に余裕のあるときに改めて教えたり、ほかの人に手伝ってもらったりするのも一つの方法です。
大切なのは、代わりにやることだけではありません



でも、急いでいるときなんかは、代わりにやってあげた方が早いんですよね。



そういう場面もありますね。ただ、いつも代わりに操作していると、本人が自分で試す機会が少なくなってしまいます。



もちろん、本人が代わりに操作してほしいと希望することもあります。その場合も、何をするのかを確認しながら進めたいですね。



勝手に操作を進めない、ということですね。



はい。特に、お金の支払いや契約、個人情報に関わる操作では注意が必要です。パスワードや暗証番号は、原則として本人に入力してもらいましょう。



教えるって、操作方法だけじゃなくて、相手の気持ちや意思を大切にすることでもあるんですね。
今回のポイント



スマホの使い方を教えるときは、こんなことを意識してみてね!
- できるだけ本人に操作してもらう
- 一度に教えることは少しずつ
- 何度聞いても質問しやすい雰囲気をつくる
- 本人の気持ちや意思を尊重する
- 教える人も無理をしない



大切なのは、一度で全部覚えることじゃなくて、少しずつ『自分でできた!』を増やしていくことだよ!
こんなときは相談してください
- 家族にスマホの使い方を教えたいけれど、うまく説明できない
- 同じ操作を何度も聞かれて、どう教えればよいか悩んでいる
- 家族に聞くのは気が引けるので、ほかの人に教えてほしい
- 操作手順を分かりやすく整理しておきたい
- 自分のペースで、少しずつスマホの使い方を覚えたい
デジタル相談室では、
「家族に聞いたけれど、よく分からなかった」
「教えてあげたいけれど、どう説明すればいいのか分からない」
そんなときにも、一緒に画面を確認しながら、無理のない方法を考えるお手伝いをします。









